【南米さんぽ13】アルゼンチンはじめ、メンドーサ
夏とビールとロックンロールと言わんばかりの、われわれが今か今かと待ち構える季節には黄金の麦酒で拍手喝采する夜な夜な楽しむべき日々があったりする訳です。
そんな飲み盛りの皆さんの夢の街”メンドーサ”
今宵はアルゼンチン産マルベックのふるさとのお話
前々回のチリはサンティアゴ からバスに揺られること、5時間
やってまいりました、アルゼンチン最初の街はワインの里メンドーサ
アルゼンチンの滞在期間も長いので、今回はSimカードを購入
日本と同じ大手3社を吟味して、山間部でも強い電波が売りのこちら
【Claro】
これでもGoogle マップも使えます。まずは、おさんぽの時間です。
市場の偵察
mercado-central-mendoza - Google 検索
小腹を満たすのにはいい感じ、そして品揃えも豊富
ちょいと街並みを感じたいのでお散歩を続けます。
ここのジェラートは食べたかったな。
しばらく歩いてると立派な門扉。
ただの公園の入り口ですが、立派です。
入り口を潜る前に、小腹を満たします。
屋台のおばちゃんが売っていた、謎の菓子パン。
揚げパンの間に挟まった、甘いジャムみたいなヤツ。
ここぞとばかりに、¿Qué es esto?(これは何?)、¿cuánto cuesta?(いくらなの?)
スペイン語を積極的に使います。もちろん、これはこんなのだよ!とスペイン語で説明してくれますが、私の語彙力では理解できません。
金額だけは聞き取れるので、お支払いをしいただきます。
おいしい。。。
もっと聞き取れたら良かったのにという気持ちと、そこまでの興味がない感情が行ったり来たりします。
しばらく公園内を歩いていると博物館を発見。
Museo Cornelio Moyano
こういった博物館がただなのはなんとなくいいですよね
近くのサッカースタジアムでは平日の夕方にも関わらず、物凄いサポーターの声援が漏れてきてました。
【南米さんぽ12】 ワイナリーツアーとハッピーアワーおじさん
アルゼンチンのワインの里で泥酔ラインナップはこちら
- ワインの里で何をするか?言うまでもありません。ワイナリー巡りです。
- 『Maipu Bikes Rental Bikes』www.maipubikes.com
- 1軒目:Bodega Tempus Alba
- 2軒目:Bodega Vina el Cerno
- 『ハッピーアワー!!』
ワインの里で何をするか?言うまでもありません。ワイナリー巡りです。
ホステルで1人朝食を済ましていると、ふと気配が。
おもむろに、スタッフのお兄さんが隣に腰掛けます。
「今日は予定はあるのかい?」
「もしないなら、ワイナリー巡りはどうだい?」
断る理由がありません。
二つ返事で朝食を流し込むと、身支度を済ましてロビーへ。
既に、数名の宿泊者たちが準備を終え集まっています。
初めましての挨拶もほどほどに説明を受け、近場のバス停から皆で路線バスに。
バスに揺られること20分。たどり着いたのはカラフルな自転車屋さんのこちら。
『Maipu Bikes Rental Bikes』www.maipubikes.com
300アルゼンチンペソくらいで自転車をとヘルメットを受け取り、近くのワイナリーマップと説明を受けます。
今回は男女6人の混合チーム。
折角なので構成員をご紹介しましょう。
軍医のオーストラリア女性、休職中のアルゼンチン男性、南アフリカ共和国の若者カップル、休暇中のベルギー女性、そしてジャパニーズの私。
なかなかの国際色豊かなチーム。
説明を聞きながら、目星をつけて向かった先はこちら。
1軒目:Bodega Tempus Alba
ここで作られたワインはこれかと眺めたら、蒸留設備もチラ見しつつ2階のテラスへ
メニューを見ながら選びます。
ミニグラスサイズの飲み比べがおすすめです。
私はしょっぱなからロゼのグラスという邪道感。
この年の出来事といえば、サッカーW杯。
日本が決勝トーナメントでベルギーに負けたことをいじられます。
なんと言ってもここはアルゼンチン。フットボールではお馴染みの国ですから。
そしていつしか、日本についてがはじまります。
「日本食美味しいよね!sushi好きだなー」
はじまったSushiはSushiロールであって、寿司ではないというおきまりの話。
「観光で行ったことあるけど、いい国だよね!観光で行くには」
痛いとこつくけど、事実です。
これには賛同します。
「”過労死”は日本語なんでしょ?」「まじで!?」
外から日本を見れたことは財産だと感じます。
さて、次に行くぞ!と自転車に跨り向かった先は、道を挟んだ向かいに位置するこちら。
2軒目:Bodega Vina el Cerno
所要時間30秒で再びワインたちが私たちを迎えてくれます。
今回は赤ワイン、マルベックにオススメされたシャンパン。
酒は進みますが、飲み屋ではないのでアテがありません。
腹は減るでランチの為に違うワイナリーへ。
たしか赤ワインに合うお肉、そしてみんなで注文したことによりテーブルにはワインボトルが2本。
余った1本を「私が預かってていいかしら?」とニンマリ抱き抱えるベルギー人女性。
食後の運動がてら自転車を漕ぎ、最後のワイナリーへ。
ここでは飲み比べ。飲み過ぎていたのか写真がないのはご愛敬。
ふと立ち寄った、お土産屋さんの壁に貼られた世界地図を眺めて極東のふるさとに想いを馳せます。
改めて、ずいぶんと遠くに来たなと。
今ここで泥酔しながら自転車を漕いでいることを誰が知ろうかと。
と、ここで時間切れ。酔いどれ6人組がごきげんに自転車を漕ぎながら、帰還。
割腹のいい、レンタル自転車屋のおじさんが満面の笑みでお迎えしてくれます。
『ハッピーアワー!!』
両手にラベルのないワインボトルを持ち、ワイナリー巡りから帰ってきたみなを座らせ空いたグラスに赤ワインをなみなみと注いでいきます。
本番はこれからだぞ!と言わんばかりのおじさん。ハッピーアワーおじさん。
完全に全員出来上がりです。
戻ってきた別グループも混ざり止まることを知らない酒盛り。
『ハッピーアワー!』
両手にワインボトルを持ったおじさんの屈託のない笑顔が私たちを笑顔にさせます。
最後にみんなで写真を撮って、再びバスに乗りホステルを目指します。
こうして大人たちの遠足は愉快そのもので終わったのです。
【南米さんぽ11】 さよならチリ、ごきげんようアルゼンチン
長々と滞在をしたチリ、街の魅力というよりも、その居心地の良さに長居してしまったような気がします。何だか、身に覚えがあるような無いような。聞き覚えがあるような無いような。まるで、男女の仲のような響きです。少し胸がざわついたりざわつかなかったり。
さて、もう10回分も通してチリ共和国について記事を書いてしまいました。
由々しき事態です。
早く次に進みましょう。進まない人生ゲームが面白いはずがありません。
※詳しい費用や細かい情報が欲しい方は『サンティアゴ 高速バス ○○』と入れると詳しい方のブログが出ますので、そちらをご参照ください。
さよならサンティアゴ
次なる目的地は国境を越えた先、アルゼンチンのワインの里メンドーサ。
アルゼンチン産ワインの生産量の約7割を下支えする土地です。
陸路による移動なので、まずは市内のバスターミナルでチケットを購入。
バス会社ごとのエリア分けされており、今回はTurbus。
窓口のNo.の脇に、行き先が書いてあるので安心して購入できます。
整列している間に突然、後方で野良犬同士がケンカ
野良犬なのでいささか凶暴性を感じ、皆少し引き気味。噛まれたらたまりませんからね。狂犬病とか大丈夫なのかな?そんな不安も頭にちらつきます。
ちなみに、スペイン語で犬は"ペロ(Perro)”
野良犬、つまり彼らは野ペロです。
日本では野良猫は見ますけど、野良犬って最近では見ませんね。
南米の街角ではそこら中に野ペロがいます。
噛まれたら笑えないですね、アホっぽくて好きな響きですけどね”のぺろ”。
『バナナは、おやつに入りますか?』
広大な高速バス乗り場で番号を頼りに、乗車バスを見つけます。
バス乗り場まではものすごく案内がしっかり出ていますので、あえて説明するまでもありません。わからなかったらその辺にいる人に聞きましょう。
発車するや否や、おやつ袋とコーヒーがもらえます。気分は遠足さながら。
ここで高校時代の永遠のテーマが頭に浮かびます。
いかがでしょうか。いまだに答えは見つかりません。
果たして、くだものはおやつなのか?おやつだったとしてバナナを持っていくことは許されるのか?バナナがおやつならリンゴはおやつになるのか?おやつが500円までなら、そこにバナナは含まれるのか、否か?しょうもない話です。つい哲学したくなります。ぜひあなたの意見をお聞かせ願いたい。
そんなインサイドヘッドよろしく脳内会議をしているうちに、ビデオが流れているじゃありませんか。
もうこれは、見まごう事なき遠足。
誰がなんと言おうと遠足。
ドラえもんでもしんちゃんでも、寅さんでもありませんが。
そんな南米の旅には欠かせない高速バス。
都市間の移動に最適で、格安なのが魅力。
旅のお方から手ぶらの人まで様々な人が乗車。
シートピッチは広く、ふかふか。フラットにならずとも思いきり倒せるシート。
おやつと映画のビデオ上映付き。最&高。
ただ1点、盗難には気をつけること。
貴重品をバス内ですられる、強盗が車を止めて襲われたなどのエピソードがガイドブックなどに書かれています。その時はもう諦めるしかないですね。
のどかな景色も楽しみながら
次第に山道に。
標高も上がってくるとお馴染みの景色。
こちらは、③④の記事で書いたSki Portillo。
例のチリのいろは坂を登っていると次第に見えてきます。いよいよ、アルゼンチンとの国境。
あーあんなとこ滑ってたのか。地球で滑ってるなー。
”スキー場”を感じさせない、岩山感を改めて目にし、ワクワクします。
その先には南米大陸最高峰7000m級のアコンカグアも待ち構えます。セアカゴケグモみたいな字面です。
ふと開いたGoogleマップを見ると、そこはもうアルゼンチンの領土内。
国境では、高速道路の料金所のような場所。一度全員下車し歩いて国境を越えます。
何も聞かれないと油断していたら宿泊先だけ尋ねられ、内心慌てつつも涼しい顔で通過します。
適当なホステル予約しておいて良かった。
だんだんと山間の景色から、開けた景色に。
このルートは景色が綺麗なことでも有名。
地球の広大さと雄大な大地を横目に見ながら、小学生気分の遠足は続きます。
無事に到着し、バスの荷下ろし係に人質に取られたバックパックを回収すべく、わずかばかりのチップを渡します。チップというより身代金的な対応をされます。
リュックの持ち手を強く握りしめなが、ピクリともしない表情のおじさんになけなしの紙幣を渡し、それっぽくグラシアスと言って奪い返します。
そんなメンドーサの面積は54㎢。
23区で3番目の大きさを誇る足立区と同じサイズ感だそうです。全く私はイメージできませんけども。
標高800mの町で、少し日差しも強い昼下がり。大荷物ですが15分くらいならと歩きます。
"Windmill Hostel"
さて、行ったり来たり。この辺のはずなんですけど・・・とちい散歩よろしくキョロキョロしながら何とか見つけました。このわかりにくいホステル。
申し訳なさそうに白字で書かれている”Hostel” の文字がささやかな案内です。
次回は、シエスタ万歳メンドーサです。
【南米さんぽ⑩】 サンティアゴ日帰りスキー エルコロラド(El Colorado)
前回に引き続き、サンティアゴ近郊のスキー場情報。
今回は”El Colorado”エルコロラド
それこそ、名前はメキシカンプロレスラーを彷彿とさせます。
さて、今回のスキー場は前回の"Valle Nebado"に隣接。
コース内では繋がっている”El Colorado”について!
遠くの雲海
今回も、前回同様のMasSkiのツアーで向かいます。
バジェネバドに比べると、費用も少しお安いです。
無事に到着しました。
案内や建物が結構新しい雰囲気のレストハウス
こちらはWi-Fiは飛んでないです。。。
こちらのポスター、気合入ってます2018。
しかしながら、工事が遅れているのか2018年ですが全くこんな贅沢感あふれるホテルはありませんでした。
ハゲ山の雪山
最後の降雪から時間もあき、シーズン終盤ハゲ山の雰囲気。
レンタルの黄緑ヘルメットがよく目立ちます。
スキー場の板立てには、レース用のスキー板が多数。
理由はこれ
綺麗めな1枚の斜面が多く、かつ周辺と区切られているので各国からレーシングチームが訪れて合宿を行っています。
この時はUSAの代表チームがおりました。
なんとも寂しい様子
寒いので、安定のホットチョコタイムです。お客さんも他に1組のみ。
Made in Japan オガサカスキー
さて、昼食スポットが空いていなかったので正面のレストハウスへ戻ります。
よく見ると、日本のスキー板があります。
オガサカスキーです。
オガサカの皆さん、おめでとうございます。
日本の真裏でも愛されています。
正確には、このスキー場を拠点に活動している韓国人のスキーヤーの若者たちですが。
レストランは持ち込みも多いようで、韓国のスキーヤーたちが楽しそうに昼食を取っていましたね。
ここはどちらかというと、日本のスキー場に似たような作りの印象です。
詳しくはコーヒーでも飲みながらお話しします。
それにしても、この写真。今頃になって意味を理解しました。
当時は、どんなラフさでスキーしちゃうんだよ!と思っていましたがね。
イラストをよく読んで、答えましょう。という問いに引っかかりそうです。
ついに次回は、チリを脱出します。
さようならチリ、ごきげんようアルゼンチン。
南米さんぽ⑨ サンティアゴ(チリ)日帰りスキー ヴァジェネバドValle Nevado編
真夏の南米スキー場情報
湿気ムンムンの日本の梅雨を数年ぶりに味わい、四季がある素晴らしさを噛み締めてしまったりする今日この頃。その一方で、一箇所で雨が降りすぎたりと環境の変化に戸惑ったりもします。
地球環境が変わってしまうと、できなくなってしまうスポーツ故に、自然に生かされていることを学ぶ昨今です。
今回は、サンティアゴから日帰りの方法でご案内。
ご紹介するのは、『Valle Nevado』(バジェ・ネバド)
目次
いかにも、明日のジョーのカーロス・リベラ、それこそパブロ・ピカソの様な名の響き。
Valleは字面通り、”谷”
Nevadoは”雪の”
つまり、”雪の谷”。
どうです、すごく雪が降りそうでしょ。ここはどちらかと言うと大衆向けのリゾート。
基本的なスペックは
リフト:14本
コース:約33本
El Colorado、La Parva、2つの周辺スキー場と繋がっている大きなスキー場
ツアー会社
場所はサンティアゴから車で2時間。
まずは、ホステル経由でツアー会社に送迎のみをお願いしました。
往復交通費+リフト券で$95USドル。
ここから、ホステルの割引が効いて、$76USD≒約8,000円。
朝早くに、ホステルの前にお迎えがきます。
数カ所のホテルを経由して”MasSki”へ。
レンタルがある人は、ここで着替え借りることができます。
基本的なスキーは比較的古いモデルが多い。
デモスキーやファットなどの多少良い物も取り揃えていましたので、こちらをオススメします。
レンタルがない人はここで、小1時間待たされます。
準備が済むと、目的地のスキー場ごとに車に別れ出発。
他はグループなので、自然と助手席の人に。
舗装路から、だんだんと非舗装路へ。
おちおち寝ていることもできません。
山道をスペイン語のラジオを聴きながら1時間。
脱輪の恐怖を感じながらも無事に到着。
スキー場につきました
チケット売り場はこんな感じ
事前受け取りで引き換えの人は、この階段を上がった別の場所へ。
なんだかよく聞き取れないスペイン語でも、右、左、真っ直ぐを駆使して確認。出川イングリッシュも顔負けのスパニッシュです。
ご覧ください。この言い様のない、曇天。
まずはボトムからはゴンドラで中腹まで。
その後は、チェアを乗り継ぎます。
混んでなくて嬉しい気持ちと、雪が堅くて所々ハゲている状況になんとも言えない感情。
滑っている人がいないので、ここはどこ状態です。
笑えるなあと思いながら、滑ります。
寒いので、好きあらばホットチョコ。
ゴンドラを降りてすぐのレストハウス。Wi-Fiも飛んでいます。
ここはゴンドラを降りてすぐなので、スキーやスノーボードを楽しまない人も雪景色を楽しみながらお茶とお食事が可能。
ビギナーレッスンのエリアは目の前。
1グループの大所帯さはなかなか。
ここまで多いと、効率性、参加者の満足度と安全性など、見ていて目がいってしまいます。
ロングランを楽しめるコースもあります。
高台にあるリゾートホテル
そして、こちらがスキーインスキーアウトができるホテル
ホテルエリアのマップ
欧米のスキーリゾートでは比較的当たり前のこの様式。(前回のPortilloも同様)
日本でも少なくないですが、旅館街とスキー場の組み合わせも多く、なかなかメジャーではないかもしれません。
イメージしやすいのだと苗場とかですかね。
スキー場の前に、ホテルがドーン!
最近はインバウンド向けに、白馬の栂池の斜面にマリオット建てる予定とかありますしね。
こちらは、自販機コーナー
ここにあったのは、食品と飲料の混載機。
最近は日本で食品系少ないですね。
オフィスビルではファミマ自販機があったりしますが。
廃棄が多くて、最近は敬遠されがちだそうです。
日本のスキー場でもあんまり見ない気がする。
欧米人と滑ったことある人ならわかると思いますが、彼らあんまりがっつり食べないんですよね。ポケットにリンゴ、スナック、ジップロックにしまったサンドウィッチ忍ばせてみたり。こればっかりはちょびちょび食べたりする彼らと、レストハウスでカレーラーメンの我々の文化の違いかな。
日本のスキー場もインバウンドが多いところでは、もっと食品系自販機あったら自由度高くて面白いのに。とか思ったりします。
一通り滑ったら、レストハウスで迎えを待ちます。
比較的Wi-Fiスポットが存在してたり、施設が綺麗だったり、滑るところ豊富だったりな都心から日帰りで行ける、関東近県スキー場みいたいなバジェネバド。ぜひ一度、お試しください。
もっと知りたいという方は、お気軽にご質問どうぞ。
南米さんぽ⑦ サンティアゴのおすすめホステルで
いつしか人気になったシェアハウス。テラスハウス然り、他人同士が同じ屋根の下寝食を共にするのは、時に面白い出会いをさせてくれます。
今回のご案内するのは、旅人にはおなじみのホステル。そもそもホステルって?ホテルと何が違うんだい?って話。さあ、困った時のWikipedia。
曰く、「2段ベッドを借りる」「低価格で短期間の社交的な宿泊施設形態」「ラウンジとキッチンを共有」だそう。
ホテルは言わずもがな。それじゃ、モーテルはなんだ?アメリカ映画で、男女がセックスしてるか、逃げ込んだり殺されたりする場所?いや、これはこれでCSIの見過ぎか。
日本だとモーテルだとラブホテルを指したりするけど。なんでなんですかね。知ってる方がいましたら、ぜひご一緒しましょう。なんて冗談はさておき、モーテルは”motor hotel”。車移動の人向けのホテル。部屋の前に車を横付けする絵面通りでしたね。いよいよ、日本人のモーテル概念が謎に思えます。
というわけで、社交ができ、価格帯もだいぶ抑えられる旅人のお供”ホステル”。どこでも寝れる人向け宿泊施設のご案内。
ああ、アルマス広場
サンティアゴに滞在の7日間、居心地の良さに滞在をつい延泊したのがこちら。
『Plaza de Armas hostel』
前回記事でご紹介の、アルマス広場の南に位置する古風な建物の最上階。
傍目にはとてもわかりにくい場所。
1階は飲食店が軒を連ねる。向かい合わせになるように、ホットドックなどの軽食屋台。
建物入り口には、管理人さんみたいなおじさん。
ホステルの名を告げると、5人しか乗れない様な小さなエレベーターを案内してくれる。エレベーター操作のおじいさんが1名常駐しています。そう、この大きさに対して4人しか乗れない。若者は大人しく階段を使います。
本当のサービス
中に入ると、目に止まるのがこちら。
ピクトグラム、私たちには馴染み深い”絵文字”。国際色豊かなゲストに対して、非言語でもわかりやすく提供している、
『わ、わかりやすすぎる・・・』
正直、最初に見た時は面食らった。これこそが最善だと思う。これなら人の話を聞いているようで聞いてない私のような人間でも聞き返さないで済むし、スタッフも1日に何回も同じ説明をしないで済む。
どこに行ってもついてまわるチェックイン時の説明。この説明、毎度の如く聞いている様で聞いていない。そして、数時間後「すみません、、、」と申し訳なく聞く。何より、ここのスタッフは全員もれなくいい人しかいないから、ついつい話したくなるんだが。
特に日本だと、A4サイズのラミネートした案内がそこら中に貼ってある。コンビニなんかに行ってもそう。レジ回りのPOPなんて見ちゃいない。伝えたいことを目一杯に書いて、空間を埋める。
情報の受信者は読まないし、発信者はそこに書いてあるだろとストレスを感じる。この一生埋まらない溝。”Less is more”ドイツ人建築家のミース・ファン・デル・ローエの言葉が染みる。そうなるとこの記事も文章も簡素な方が・・・
どんなホステルか知りたい?
そんなあなたに朗報。
このホステルの快適性については「サンティアゴ オススメ 安宿」で検索していただきたい。
実にわかりやすい記事があって、他ならぬ私もそれを参考にしましたし。金額は大体2000円/泊くらいだった気がする。朝食に美味しいパンをどうぞ。部屋は2段ベッド4台、洗面が1つの雑居房、もとい8人部屋。
まずは、新入りとしてご挨拶。大体、これで話しかけてほしくない人はノリ悪いし、オープンな人間は身の上話で盛り上がる。
生活する上で、毎日ベッドメイクしてくれる、シャワーブースもキレイ、キッチンもいい感じ。ただひとつ立ち塞がるのは、南米のお洗濯問題。
そう、ホステルには洗濯機がない。
洗濯はお洗濯やさんに行かねばならない。
どの街に行っても都度都度探さねばならぬラバンドリア。トイレを指し示す、”baño”(バーニョ)の次に大事かもしれない。固形石鹸持ち歩いて洗濯してましたけど、干す場所もないので、やはり欠かせません、ラバンドリア。
そんな情報はもちろんホステルのスタッフも教えてくれますが、自然とした会話からも。例えば、共有スペースのラウンジ。
この日は、スイス、ドイツ、ニュージーの3人組でポーカー。気が付けば和の中に。
国を発つ前のコイン整理だそう。
ちょうど良い情報交換な上に、世間話で酒も進む。
最終的にドイツ女子が野郎3人を打ち負かして一人勝ち。明日の飛行機で発つから減らすつもりだったのにまんまと。恐るべしGerman girls。
このホステル滞在中になぜか一番関わったのがドイツ人の女の子だったけど、彼女たちのはつらつとして、エネルギー溢れる感じ、日本的に言うならば、『サバサバ系女子』。やはり、アウトバーンで車ぶっ飛ばせるくらいの女性は強いのかもしれない、と勝手にバックボーンを想像してみたりします。
ステイツぼーやとドイツ娘
このホステルの思い出といえば、この2名。
ステイツぼうやアンドリューと、ドイツ少女リヴ。2段ベッドの上と向かいのコンビ。
入ってきたその日に、
「マッカンチーズ食べない?」
と誘ってきたリヴ。2人でキッチンに向かうも、なんか味付けわからん。そこに現れた、同部屋アンドリュー。
「おいおい、こいつはアメリカのフードだぜ?」
と我々を少し小馬鹿にしながらも、ヨイショしたら代わりに調理してくれるいいヤツ。一緒にピザを買いに行った時は、
「なんだい、君はスペイン語もわからないのに南米に来たのかい?」
と小馬鹿にしてくる始末。弁護士のタマゴとしてアルゼンチンで勉強中らしい。立派な男だ。鼻につくってこういう時言うんだろうな、なんて思いますがそれも良いでしょう。
この日は、週に1度のワインナイト。ホステルスタッフが用意してくれるワインに、気持ち程度のチップを渡せば飲み放題。実に愉快な終わらない夜。
おいしいセビーチェとワッフル
近所のスーパーで食料を買って料理もいいけど、たまには外でも。ということでイケメンイギリス人Benがオススメする、おいしいセビーチェが食べれるお店。わざわざLINEで「おいしいセビーチェ」とリンクを送ってくれたのはこちら。
閑静な佇まいのロケーションにある”Chipe Libre”
ステキな店構えに、お洒落な空間。大人の男女がランチを楽しんでいる、こちら。
ベンちゃんいいお店教えてくれてありがとう、でも、ここ男1人で来る場所ではないよな。内心思いつつも、おいしいセビーチェには変えられない。なんたって、ほら。
完全に、白ワインにあうヤツ。
旨すぎる。食事もワインも雰囲気も良い。だから、みんなは誰かと行って欲しい。
少し散歩していると出てきた、公園。
公園+噴水+銅像といえば、埼玉の北浦和公園が頭をよぎる。まったくもって愉快な脳味噌。さんぽをしていて、一番印象的なのはそこら中の公園で、カップルたちがくつろいでるその様。時にはベンチ、木陰、芝生さえそこにあれば寝転がるのも良し。そんな穏やかな時間の過ごし方をしているカップルが多いのは、穏やかで心癒されるじゃないかと思ったりする訳です。
そんなしょうもない脳内フラッシュバックをさせながら、見つけたお店がこちら。
良い匂いで通る人を捕まえる「Buffalo waffles」
どうです、この豊満な様。
小腹へりにはこの上ない食べ歩きメシ。食虫植物よろしく、まんまと通りかかったが最後。中身がなんだったかさっぱり思い出せないけど、そりゃもう美味しかったのなんの。この散らしたポテチみたいなポテトなんて、一生摘んでられる。
ホステルに帰って、例の2人に教えてあげようと思ったら、「ここ美味しかったのよ!たまたま食べて!」と同部屋のリヴに写真を見せられたから、一緒に行けばよかったななんて盛り上がります。
いいよね、観光名所は
もちろん都市部なので、観光名所は多い。
博物館に教会、それなりに足を運んだ。少し印象に残ったのは自然歴史博物館。館内には大型鯨の祖先の骨格標本があったり、チリの自然の歴史が無料で学べる場所。
中でも目を引いたのは日本の捕鯨活動のパネル。
なぜチリで日本の捕鯨活動?
もちろん、私も同じことを思った。展示パネルに答えがあった。
「日本は南半球で唯一の捕鯨活動を行っている」
鯨の肉といえば、大半の日本人にとっては過去のモノ。国際的に糾弾されている捕鯨活動は、南極でも行われている。もちろん捕鯨活動は日本だけがしている訳ではないけれども。ちょっと調べばBBCのニュースなんかも出てくるので、この機会に読んでほしい。
個人的にはなかなかの衝撃。
なんとっても地球の真裏の博物館に日本船と活動の写真があるのだから。捕鯨活動は果たして、必要なのか。最近は、SNSの普及で政権や政策に対して、一般人が簡単に声を上げやすくなったけど、闇雲に声をあげる前に我々がすべきは、その事象をいろんな角度からまずは知ることだと思うので、ぜひ。
そんな訳で、他にも美術館やら歴史博物館など、比較的に無料もしくは安価で行けるので、ぜひ一通り足を運んでみると良いかと。
くだらない今日はどこに行ったかを話しながら、食べ比べに興じたりする夜更のラウンジ。「どれもあんまり美味しくないね」なんて言いながら。
さて、次回はサンティアゴのナイトクラブで朝までブチ上がるお話。