【南米さんぽ11】 さよならチリ、ごきげんようアルゼンチン
長々と滞在をしたチリ、街の魅力というよりも、その居心地の良さに長居してしまったような気がします。何だか、身に覚えがあるような無いような。聞き覚えがあるような無いような。まるで、男女の仲のような響きです。少し胸がざわついたりざわつかなかったり。
さて、もう10回分も通してチリ共和国について記事を書いてしまいました。
由々しき事態です。
早く次に進みましょう。進まない人生ゲームが面白いはずがありません。
※詳しい費用や細かい情報が欲しい方は『サンティアゴ 高速バス ○○』と入れると詳しい方のブログが出ますので、そちらをご参照ください。
さよならサンティアゴ
次なる目的地は国境を越えた先、アルゼンチンのワインの里メンドーサ。
アルゼンチン産ワインの生産量の約7割を下支えする土地です。
陸路による移動なので、まずは市内のバスターミナルでチケットを購入。
バス会社ごとのエリア分けされており、今回はTurbus。
窓口のNo.の脇に、行き先が書いてあるので安心して購入できます。
整列している間に突然、後方で野良犬同士がケンカ
野良犬なのでいささか凶暴性を感じ、皆少し引き気味。噛まれたらたまりませんからね。狂犬病とか大丈夫なのかな?そんな不安も頭にちらつきます。
ちなみに、スペイン語で犬は"ペロ(Perro)”
野良犬、つまり彼らは野ペロです。
日本では野良猫は見ますけど、野良犬って最近では見ませんね。
南米の街角ではそこら中に野ペロがいます。
噛まれたら笑えないですね、アホっぽくて好きな響きですけどね”のぺろ”。
『バナナは、おやつに入りますか?』
広大な高速バス乗り場で番号を頼りに、乗車バスを見つけます。
バス乗り場まではものすごく案内がしっかり出ていますので、あえて説明するまでもありません。わからなかったらその辺にいる人に聞きましょう。
発車するや否や、おやつ袋とコーヒーがもらえます。気分は遠足さながら。
ここで高校時代の永遠のテーマが頭に浮かびます。
いかがでしょうか。いまだに答えは見つかりません。
果たして、くだものはおやつなのか?おやつだったとしてバナナを持っていくことは許されるのか?バナナがおやつならリンゴはおやつになるのか?おやつが500円までなら、そこにバナナは含まれるのか、否か?しょうもない話です。つい哲学したくなります。ぜひあなたの意見をお聞かせ願いたい。
そんなインサイドヘッドよろしく脳内会議をしているうちに、ビデオが流れているじゃありませんか。
もうこれは、見まごう事なき遠足。
誰がなんと言おうと遠足。
ドラえもんでもしんちゃんでも、寅さんでもありませんが。
そんな南米の旅には欠かせない高速バス。
都市間の移動に最適で、格安なのが魅力。
旅のお方から手ぶらの人まで様々な人が乗車。
シートピッチは広く、ふかふか。フラットにならずとも思いきり倒せるシート。
おやつと映画のビデオ上映付き。最&高。
ただ1点、盗難には気をつけること。
貴重品をバス内ですられる、強盗が車を止めて襲われたなどのエピソードがガイドブックなどに書かれています。その時はもう諦めるしかないですね。
のどかな景色も楽しみながら
次第に山道に。
標高も上がってくるとお馴染みの景色。
こちらは、③④の記事で書いたSki Portillo。
例のチリのいろは坂を登っていると次第に見えてきます。いよいよ、アルゼンチンとの国境。
あーあんなとこ滑ってたのか。地球で滑ってるなー。
”スキー場”を感じさせない、岩山感を改めて目にし、ワクワクします。
その先には南米大陸最高峰7000m級のアコンカグアも待ち構えます。セアカゴケグモみたいな字面です。
ふと開いたGoogleマップを見ると、そこはもうアルゼンチンの領土内。
国境では、高速道路の料金所のような場所。一度全員下車し歩いて国境を越えます。
何も聞かれないと油断していたら宿泊先だけ尋ねられ、内心慌てつつも涼しい顔で通過します。
適当なホステル予約しておいて良かった。
だんだんと山間の景色から、開けた景色に。
このルートは景色が綺麗なことでも有名。
地球の広大さと雄大な大地を横目に見ながら、小学生気分の遠足は続きます。
無事に到着し、バスの荷下ろし係に人質に取られたバックパックを回収すべく、わずかばかりのチップを渡します。チップというより身代金的な対応をされます。
リュックの持ち手を強く握りしめなが、ピクリともしない表情のおじさんになけなしの紙幣を渡し、それっぽくグラシアスと言って奪い返します。
そんなメンドーサの面積は54㎢。
23区で3番目の大きさを誇る足立区と同じサイズ感だそうです。全く私はイメージできませんけども。
標高800mの町で、少し日差しも強い昼下がり。大荷物ですが15分くらいならと歩きます。
"Windmill Hostel"
さて、行ったり来たり。この辺のはずなんですけど・・・とちい散歩よろしくキョロキョロしながら何とか見つけました。このわかりにくいホステル。
申し訳なさそうに白字で書かれている”Hostel” の文字がささやかな案内です。
次回は、シエスタ万歳メンドーサです。