これから書き起こすのは1年と少し前の夏、地球の裏側の南米をさんぽした時の物語。
最近、思うこと
covid-19によって住む世界が一変した今、観光や余暇をの上に成り立っている産業に従事していた者にとっては、なんとももどかしい日々が続きます。
不要不急とは、長期戦とは、終わりいつなのか、私たちの人生設計、いろいろな物の見直しが迫られますが、
ライフラインに直結する環境で仕事に従事される皆さんには最大限の感謝を心に抱き、日々を生きねばと感じる今日この頃です。
感染症と隣り合せで生きていかねばならない中で、私たちはまた世界中どこでも自由に行ける日を皆が心待ちにしていることと思います。
そんな私はご縁があってこの約2年の間、海外で働きながら世界を2周半ぐらいする生活を送っていました。それをいつか何かしらの形で、還元せねばと思う今日この頃。今できる細やかな抵抗は、そこらへんの20代の男性が目にした海外での出来事をつらつらと書き起こしながら、また行ける日を夢見てまだ見ぬ土地に思いを馳せてもらったり、何かのヒントにしてもらえれば、これ幸いなんて思っている訳です。
さて、まずの舞台は地球の裏側、南米編
季節は真逆、トイレ水を流せば渦巻きは逆回転
時差以上に、距離を感じる世界
南米から中部南米を約50日間で、『7か国約13都市』を巡ったお話
はじまりは
チリの雪山。大陸を横断するべく
アルゼンチンでワインを嗜み。
火星の様な景色に心洗われながら、みんな大好き
ウユニや
インカ帝国に触れ、
麻薬王でおなじみの
コロンビアへ。時が止まった
キューバから、魅惑の
カリブ海。愉快に
メキシカンタコスを食らいながら、
カナダの文明都市で滝を眺めるといった、一見計画性があるようなないような、思い付きなのかそうでもないような、開いてる店は開いてるし閉まっている店は閉まっているみたいな内容です。
なにぶん、ブログを書いていた訳でもインスタグラマーでもなかったので、忘れないうちに記録を!と思ってから、月日が過ぎ去るのはそう難しいことではなく。
ここ数年の住所
不定生活を、強制的に休まされている今書かずしていつ書くのかという話です。旅行の参考になるかどうかはわかりません。旅に向けた情報収集のささやかな糧、気まぐれな読者の暇つぶしにでもなるのでしょうか。
その当時、言うなれば
「ちょっと東京に引っ越すか」
といった感覚で北米に居を移し、
『あー、ちょっと行ってくる』
そんな感覚で南米に。内心ちょっとした遠足気分で行ってしまいました。
はじまりはカナダ。オーカナダ。
当時、暮らしていたのはカナダの片田舎
そうです、その感じ。
そこは北米最大のスノーリゾート。
私が住んでいた家の隣人。
彼らはスポーツカメラマン&小学校教師の夫婦。
カメラマンの旦那さんは「スケベ」とか、ありがちな変な日本語が喋れる、気さくなカナディアン。
そんな彼が一言、
「せっかくここまで来ているんだ、南米でスキーしたらいいじゃないか」
「俺は撮影で行ったが、地球を滑るならヨーロッパもいいが南米は外せないぞ」
そう、すべてはこの誘惑がいけないのだ。
そうだよダリル、君だよ。
もとよりカナダに赴いたのは、そのスノーリゾートの完成度に興味と好奇心を掻き立てられ、学びたいと思ったから。(その話はまたの機会に)
南米での目的は2つ。
南米のスキーリゾートを今後の為に見ておかねばならぬ。
加えて、経済やお金の価値感、国際社会について見聞を広めたかったから。
次なる大陸に舵を切るのはそう難しいことではありませんでした。
旅は計画している時から、出発までが本番。
ただ、下調べをしようにも、情報が少ない。
ヒットしたかと思えば現地のツアー会社。
”行けばなんとかなるだろう”の適当マインドとの葛藤もありながら、一応はTripAdvisorで情報を集めました。
「一人でスキーしに行くには、なかなかハードルが高いな・・・」
なんてひしひしと感じる情報の量です。
そもそも北米から一人でスキー場をハシゴ。
ついでに、旅しようなんていう欲張りはそうそういないのです。
人は一度に持てる荷物の量は決まっているのに、欲を出します。よくないですね。
ところでご存じない方からすると、南米でスキーできるの?
そんな疑問符がつくと思います。
できるんです。
南米のチリ・アルゼンチンを走るはアンデス山脈。
Wikipedia曰く、南北に7500km、幅750km。
そんなものがあるので、チリとアルゼンチンの国境沿いには数多くのスキー場があります。ただ、日本からは遠いから選手や合宿でもなければ、わざわざ行かないだけ。
ja.wikipedia.org
さて、まずご案内するのはチリの山間にあるPortillo(ポルティーヨ)
オールインクルーシブのリゾートを1週間滞在。
もう後戻りはできません。
そうして私はあまり好きではないエアカナダのフライトを仕方なしに予約したのでした。
これから書くのは、カナダに住む20代の日本人男性が、南米のスキー場を数か所めぐり、ついでに南米の国を散歩して見聞きしたことを脳内HDDからバックアップを取るためのお話。
次回は、Chili 入国編
カナダからの行き方、もちろんハプニングはつきもの。