南米さんぽ⑧ 酒と泪と男と女とナイトクラブ
飲んで飲んで飲まれて飲んで〜
始まりも終わりも、男女の仲とお酒は切っても切れない間柄の様に感じます。
いつの時代も、国は違えど大体はそんな話は共感をよぶのです。いつだったか誰かに「メキシカンの男は、失恋すると浴びるほどお酒を飲んで、そして死ぬ」そう聞かされた記憶があります。なんだか昭和歌謡かな。どうやら国は違えど根本は変わらない様。男女の仲が深まるのも夜。ということで、今回はサンティアゴの夜の思い出話。
お酒といえば
南米のお酒といえばなんでしょうか。
先のメキシコなら、真っ先に浮かぶはテキーラ。
最近ですと、映画”ワイルドスピード”でお馴染み、今となっては皆さんご存知のコロナビール。(彼らはこれは”クスリ”だと言いって隙あらば飲もうとする)
キューバといえば、ラムにモヒート。
忘れてはいけない、チリとアルゼンチンワイン。
ああ、書いてるうちになんだか、飲みたくなってきました。
意外と都会なサンティアゴ
誰かしらがお酒を持ち寄るホステルの環境も相まって、毎晩のように酒盛りがあちこちであり、仲間が増えます。前回の、ステイツぼーやとドイツ娘とチリのワインに舌鼓を打った翌日、再びのお誘い。
『ねえ、一緒にクラブ行かない?』
基本的に誘いには、二つ返事でOKするのを心がけているので、反射的に”Yes”だった。そう告げる間も与えず、『レゲトンよ!私好きなの!』と畳み掛けられる。
思えば私がレゲトンに出会ったのは高校生。周囲の多くがお気に入りのロックバンドで盛り上がる中、通学の友はHIPHOP。特にPitbullがお気に入りで、スペイン語とHIPHOPの絡み具合がもう・・・
横からすかさず、ステイツぼーや。
『君は踊れるのかい?』今夜も憎めないお子ちゃまに煽られる煽られる。
Sala Omunium
そうこうしているうちに、リヴがオーストラリアに留学中に知り合った、サンティアゴ在住の女友達が合流。パーティーガールたちは手際良く手配を進めてくれます。
『今夜はここに行くわ!』
そう言って案内してくれたのは、コチラ"Sala Omunium"
Sala Omnium - Centro de Eventos en Las Condes
https://youtu.be/oXd6pwZQV9E(こんな感じらしい)
まずは、エントリーの方法
①Web上でエントリー時間を選択、IDを事前に登録。(これがないと入れない)
②確認メールを受信したらOK
今回は、男女合わせて5人。世も更けているので、Uberを呼んで一行は繰り出す。
エントリー時間には長蛇の列。エントリー手続き済みなので、列を横目に進みます。
まずは、IDの照会。
その後屈強なマッチョマンに計3回のボディチェックをされます。
さすがにやりすぎだろうと内心思いつつも、数年前のパリ同時多発テロを思い返せば、当然とも思う訳です。
洋楽が流れる中、おごり奢られノリ揺られ。次第に集まる人々。
ノリノリのラテン女子と、負けず劣らず元気いっぱいのドイツ娘。
一体全体、そのリズム感はどこで身につけるんだい?
そんなノリの良い女性たちと、ニヒルな男っぷりで小気味良く揺れているアンドリュー。
バカにならなくてどうするんだいとばかりに楽しむ日本代表。
今宵は泪は無し。酒と男と女。
夜明け
忘れてはいけない、ここはラテンの国。
音にゆられ、酒を片手に情熱のままに絡みあう男女。
念願のレゲトンタイムになると一層盛り上がるフロア。
VIP席からマッチョマンに抱えられて出される女性。活力がすごい。
負けじと1日スキーをしてきたにも関わらず無尽蔵に騒ぎ続けてAM4時。
気がつけばすかしていたはずのぼーやも、数時間前から気怠そうに休みっぱなし。
散々遊んでまだいけるとなりつつも、サンティアゴ美女たちに別れを告げ、3人で仲良くタクシーで帰宅。
『ちょっとお腹すいたから、ピザを食べに行くよ』
そう言い出しいたぼーやをタクシーに残し、方向感覚を失った彼女を連れてベッドに雪崩れ込む。冬の朝日が登るにはまだ早い時間、泥のように眠る。
浴びるほど酒を飲んで美女に囲まれ、音に身を任せる。きっとそんな息抜きもたまにはあって良いんだと思う。ノリよく飛び込むことはきっと、掛け替えのない記憶となって、よき思い出になったりするものです。
ああ、染みる。。。